日差しをしのぐだけじゃなく、
いい日傘は、手にする喜びもくれる。

　反射するきらめきが、ジュエリーのよう。夏の装いのアクセサリーにしたい、特別な日傘です。「フィンレイソン」の柄を取り入れて、傘に仕立てたのは江戸末期に創業の老舗「槇田商店」。カラフルな北欧の彩りと、日本の伝統技術がひとつになって、ほかにはない一本に仕上がりました。もちろん見ためだけではなく、UV遮へい性能や、雨天にも使えるはっ水性もしっかりと。いつでも、いつまでも愛用したくなる逸品です。

●晴雨兼用UV遮へい率98％
●竹製の持ち手つき。閉じたときに腕に掛けられ、携帯しやすい


槇田商店の傘作り
持つ喜びをくれる、職人仕立ての美しい傘。
創業は1866年。富士山麓の地域で織られていた着物の「甲斐絹」が槇田商店の原点です。現代の傘はプリント生地が主流ですが、受け継いだ技術を生かした精緻なジャカード織りで作られるのが、槇田商店の傘の特徴。美しい傘をおしゃれの一部として楽しんだ明治時代の文化を手本に、機能的なだけでなく“見せる”傘づくりを大切にしています。

6代目社長の槇田洋一氏


北欧「フィンレイソン」の柄を、日本の技術でジャカード織りに。今回は通常よりも細い糸を5色使用。通常は2、3色とのことで、ひときわ細やかな織り上がりに。ウーリー糸という特殊な糸を使うのも槇田商店ならでは。


柄が浮き上がり、光を美しく乱反射する。


織り上がった布は手作業で裁断し、手縫いで組み立てへ。一日にできるのは20本ほどとか。ずれないように柄を合わせるのが、気を使うところ。


一本一本、布を骨になじませて形を整えていく。今回は細めの骨を採用し、巻いたときに太くなり過ぎないよう工夫。手に持ったときの女性らしさを考慮した。


晴れの日も雨の日も持ちたくなる、2つの柄。

PARATIISI（ブルー系花柄）
鳥がさえずり、花が咲き乱れ、笑い声が聞こえるような楽しく美しい風景を描いた「パラティーシ」。夏らしく生き生きとしたパターン。


CORONNA（ブルー系幾何柄、マルチ系幾何柄）
1950年代に生まれた、フィンレイソンを代表する人気の柄。時を超えて今なお新鮮な、スタイリッシュなパターン。
※画像はブルー系幾何柄